訪問診療向け 音声入力カルテ作成アプリ「カルレコ」 ― 自社サービス

事業・サービスカテゴリ: 医療系(自社開発プロダクト) 開発期間: 2025年7月〜2025年12月(約6ヶ月) ステータス: 🟡 開発中(リリース前) 概要 「カルレコ」は、訪問診療を行う医師の方が、移動や隙間の時間を使って患者さんの症状を音声で入力できるようにする、私たちの自社開発アプリです。録音した内容をもとに、医療現場で使われるSOAP形式へ自動で要約し、カルテ作成の負担を大きく軽減します。「現場で本当に使いたくなるツール」を目指して、現在開発を進めています。
- 公開日
- 2026/07/28
課題(Before)
訪問診療の現場では、診療を終えて病院に戻ってからカルテを入力するため、残業が常態化しがちでした。さらに、診療からカルテ記入までに時間が空くことで、具体的な内容を思い出せなかったり、時間に追われて記載が簡素になってしまったりと、記録の質にも影響が出かねない状況がありました。
私たちがご提供する解決策
私たちは、キーボード入力に頼らず、移動時間や隙間時間を活用して音声でカルテを入力できる機能を開発しました。診療直後の記憶が新しいうちに、その場で内容を残せるようにすることで、後から思い出して書く負担をなくします。
さらに、入力された内容を、医療業界で標準的に用いられるSOAP形式へ自動で要約する機能を実装。具体的な診察結果を、簡単に・整った形でまとめられるようにしました。
目指す成果(目標値)※以下はテスト導入前の目標値です。実運用での実測値ではありません。
• カルテ作成時間 50%短縮
• SOAP記載率 90%
移動時間という「短いけれど積み重なると無視できない時間」を活用し、帰院後の残業や、記憶を頼りにした記録作業をなくすことを目指しています。
こだわり ― 私たちの技術力と姿勢
現場で「使いたくなる」ことを起点に
このプロジェクトは、「医療・福祉の領域で、ITの力を使って現場の負担を軽減したい」という想いを初めて形にできたものです。だからこそ、現場の方が「このシステムがあって助かった」「また使いたい」と感じてくれるかを軸に、一つひとつの機能を設計しました。
たとえば、訪問の移動時間は一回あたりは短くても、回数が多く積み重なると地味に大きな時間になります。その時間にAIと会話しながら直前の診療を振り返り、同時に記録までまとめられれば、帰院後にわざわざ残業をして、何件もの訪問内容を思い出しながら書く必要がなくなります。
ほかにも、「記録をどこから書き始めるか」「何を重視して書くか」といった医師の思考の順序にAIの出力を揃えたり、その場で記録すべきバイタル(毎回変わって当然の情報)は専用のカラムに分けたりと、実際に使う方の視点に常に立って細部まで作り込みました。
医療現場に適したAI・音声技術の追求
音声入力では、医療用語を正確に聞き取れるよう調整を重ねました。会話の滑らかさを保つために音声合成エンジンを見直し(VOICEVOXからGeminiへ変更)、クラウド基盤を用いて音声認識の表記揺れ(例:「風」→「風邪」など)を補正。さらに、音声検知における二重再生の問題にも対策を施すなど、現場で快適に使える品質を追求しています。
私たちは、技術そのものの新しさだけでなく、「実際に使う人がどう感じるか」を起点にプロダクトをつくることを何より大切にしています。