経理の「消込」、AIに任せてみたら想像以上だった話

きっかけは、溜まっていく口座明細
経理まわりの実務で、freee会計を使っています。カードや口座の明細は自動で連携されるものの、入ってきた明細を実際の取引と突き合わせる「消込」は結局手作業なんですよね。サブスクの支払い、駐車場代、取引先からの入金……。1件1件は数分で終わるとはいえ、数十件溜まると「うわ、また溜まってる」ってなる、あの地味な重さ。
そこで試しに、ClaudeにfreeeのAPIとブラウザ操作を使わせて「未処理の取引、片付けてほしい」と頼んでみました。半分ダメ元です。
地味にすごいと思ったのは「API」と「画面操作」を勝手に使い分けてくれたこと
「これ実際どこまで使えるんやろ」と試してみて、いちばん驚いたのは、進め方をAI側が自分で切り替えてきたことでした。API経由で進められるところ(取引の登録など)はAPIでサクサク処理し、画面の操作が必要なところ(口座明細の消込そのものなど)はブラウザを動かして代行してくれます。この使い分けを、こちらが細かく指示しなくても自分で選んでいました。「ここは画面から操作します」と言われたときは、正直ちょっと感動しました! 軽く試すつもりが、想像以上でした。Claude、やるやん。
AIがやってくれたこと
未処理件数の棚卸し:「いつからいつまで、何件たまっているか」をまず一覧化
パターン認識:Apple・Google Workspace・駐車場代など、毎月同じ形で発生する取引を過去の記帳パターンから自動で仕訳
消込作業そのもの:該当する取引を実際にfreee画面上で登録し、口座明細と突き合わせる「消込」まで代行
さらに、見積書や請求書の発行も口頭で指示するだけで作ってくれるので、「見積もり出して」「今月分の請求書上げて」「口座の消込やって」までを一気通貫でお願いできるのが、実感として一番便利でした。こっちは途中経過を確認して「OK」と言うだけ。気づけば十数件、片付いていました。拍子抜けするくらいでした。
一番安心したのは「わからないものは止まる」こと
面白いのは、全部を自動でやらないところです。金額が毎回変わる取引や、振込人の名前だけでは用途が判断できないものは、「これはどう仕訳すればいいですか?」とちゃんと聞いてきて、そこで作業がピタッと止まります。逆に言うと、判断が要らない単純作業だけを黙々と巻き取ってくれる、という感じ。ここの塩梅が絶妙だなと。
ログインが必要な画面操作についても、認証情報だけはAI側に預けられない設計になっていました。作業中は「ここも通してくれたら楽なのに」と思ったのも事実ですが、セキュリティを扱う立場からすると、この割り切りにはむしろ好感を持ちました。律儀というか。
営業目線で感じたこと
普段AI/DX活用のご提案をする中で「業務の何を渡して、何を人に残すか」という設計の話をよくするのですが、これはまさにその理想形を自分の業務で体験した形でした。「全部丸投げ」ではなく「判断が必要なところだけ人に戻す」という設計だからこそ、安心して任せられる。頭では分かっていたつもりでしたが、自分の経理でやられると説得力が違いますね。
バックオフィス業務の効率化を検討されている方がいれば、ぜひ一度情報交換させてください。ご相談は、ホームページの「お問い合わせ」(https://skygrid.co.jp/contact)からお気軽にどうぞ。


