AIと仲良くなるには? Claude Code活用で私が決めている4つのマイルール

「一生懸命やりたいことを説明して、あとは全部お任せ。
できあがったものを見たら、どう使えばいいのか分からなかった」。これは、AIに開発を任せ始めたころの私の実話です。同じ失敗を何度か繰り返す中で、AIとの付き合い方には「ルール」が要ると気づきました。この記事では、AIを活用した開発を日々行っている当社のエンジニアが、Claude Code活用の中で決めてきた4つのマイルールを体験談ベースでご紹介します。Claude Codeをある程度使い込んでいるエンジニアの方に、「AIと仲良くなる」ヒントとして読んでいただければうれしいです。
■ルール1: 人間は「何が欲しいか・なぜ欲しいか」の言語化に徹する
冒頭の失敗から学んだのは、「欲しいと言っている本人が、何がどう欲しいのかをちゃんと伝えないと、欲しいものは返ってこない」というシンプルな事実でした。考えてみれば、これはAIに限った話ではなく、人間同士でも同じですよね。
AIが実装を担うようになった今、人間の仕事は上流工程に絞られていくフェーズに入っていると私は感じています。何を作りたいのか、なぜ欲しいのか。ここだけは人間が決め、徹底的に言語化する。本人が話していない前提が混ざれば、当然「思っていたものと違う」ものができあがります。
設計では、DoDを定義するところまでを人間がやります。DoD(Definition of Done)とは、「これが達成されていれば、この機能は完成」という達成条件のことです。期待値をここで定義しておけば、下流工程に流したときに、その期待を満たすプログラムが返ってきます。
それでも「思っていたのと違う」は起きます。プログラムの表現は無限にあるからです。そのときは、できあがったものを見てからDoDに条件を追記し、作り直してもらう。こうして期待値に寄せていくのが、今のシステム開発のやり方だと私は考えています。
■ルール2: Claude Code活用で見えてきた「AIの癖」は、仕組みで補う
AIをたくさん使っていると、何が得意で何が苦手かがよく見えてきます。私がよく出会う癖は3つ。不要になったコードの掃除を漏らす、修 所へ波及させること)を漏らす、そして、直さなくていいのに無理やり修正点を作ってしまう、です。
3つ目はsycophancy(シカファンシー)と呼ばれているそうです。sycophancyとは、相手を不快にさせないように、話を肯定する方向に動くAI 忖度」に近い振る舞いです。
こうした癖には、仕組みで備えます 検知するlinterを組み込む。横展開は「プロジェクト全体を見てね」と意図的に依頼する(AIは任せられたタスクに専念する作りなので、言わ
なければ全体までは見てくれません) ような指示ファイルに書いておくと効果がある、という感触です。そして、後戻りできない操作にはdry-run(実行前に対象を確認する空実行)
を仕込み、問題ないことを確認して
強いところを思い切り活かして、苦 人間関係と変わらないな、といつも思います。
■ルール3: 速さは求めない。「時間をかけてでも品質を」と頼む
AIは、人間がプログラムを書くのとは大差のあるスピードで作ってくれます。だから私は、スピードにつ
いてAIは何も考えなくていい、と思
ただ、AIは人間から学んできたこと 値を感じてくれます。人間から見たら爆速でも、AIからすると時間がかかっている──そんな体感のギャップも生まれます。そこで私は、最初か
ら「時間をかけてもいいので、精度 て」と依頼するようにしています。
モデルの使い分けも、このルールと 取り、分析・細分化して計画を立て、成果物をレビューする「考える工程」は、Fableのような上位モデルに任せる。作業レベルまで落ちたも
のは下位モデルに任せる。品質を守 なるバランスです。
■ルール4: 失敗は仕組みに変える。
私の中で、システムとAIの役割は明 とは、100%の再現性を持つもの。AIは、融通が利くけれど確実性がないもの。だから、確実に実行したいことはシステムとして作り込み、それをAIに使ってもらう。「AIがシステ と柔軟さを両立する一番の形だと踏んでいます。
AIが失敗したときは、AI自身にレトロスペクティブ(振り返り)を実行させます。そして過去も合わせて3 回失敗したら、再発を自動的に防ぐ らせる。こうしてAIが失敗しにくい環境を人間が用意してあげることが、精度を上げる近道だと思っています。
■まとめ: AIと仲良くなるとは、特性を理解して歩み寄ること
振り返ると、4つのルールはどれも「相手の特性を理解して歩み寄る」という一点に集約されます。何が 欲しいかを言語化して伝える。癖を なく品質を頼む。失敗したら環境を整える。AIとの開発は、良い人間関係の作り方とよく似ています。
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